レトロスペクティブ新潟

こんにちは。


数あるサイトから当ブログに訪問頂き、ありがとうございます。


前回のブログにて日本海タワーの写真と6月末で閉館するという記事を書きました。

日本海方面

こんなにも眺望が良いのに閉館してしまうのは非常にもったいないです。





閉館の理由については、展望台へ上がるエレベーター張り紙にはこのように記載されています。

(1)建設から43年が経過し、施設・設備が老朽化してきており、安全な運
転を継続するための更新・改修に多額の費用がかかるため

(2)他の高層建築物の開業により入場者がピーク時の10分の1程度に減少
しており、展望施設としての日本海タワーの役割が終了したため

(3)入場者数の減少に伴い入場料収入が減少し、赤字運営が続いているため
             (参考:平成24年度損失額 約450万円)
<原文まま>




(1)についてはどうしようもありません。営業時間中は常に回転していますし海にも近いので設備の劣化が早く、機械の整備や保守に多くの費用が掛かります。


(2)、(3)については、古町にあるNEXT21、万代島にある朱鷺メッセが挙げられます。




朱鷺メッセの展望台は正式名称を「Befcoばかうけ展望台」と呼びます。


その高さは125m。新潟で一番高い展望台で、日本海タワーの倍近くあります。(日本海タワーは63m)

一方、信濃川を挟んだ反対側に位置する古町のNEXT21の展望台は101mあります。









日本海タワーは今でこそ無料ですが、以前は大人300円、小人100円の入場料金がかかっていました。


しかし、上に挙げた朱鷺メッセ、NEXT21の展望台は、日本海タワーよりも高さがある上にどちらも入場無料なのです。


また、日本海タワーは入口脇のプレートにあります通り、途中まではエレベーターがあるのですが展望台まではそこから55段の階段を上がらないといけないのです。

日本海タワー入口





しかし、全自動で回転しながら360°の眺めを楽しめるところは日本海タワーだけです。



朱鷺メッセはレストランや機械室の関係で3方向にしか観覧することはできず、NEXT21は眺望できるスペースが更に狭くなります。





そして、床は動きません。



更に、日本海タワーが最も日本海に近く、沈みゆく夕日を間近で見ることができます。












時代の流れとはいえ、6月末での閉館は残念です。閉館理由に記載されていた「展望施設としての日本海タワーの役割が終了したため」が、どことなく切なく感じられます。



ですが、2年前に東京スカイツリーが開業し、先月には大阪であべのハルカスが開業。長年親しまれてきたランドマークの「世代交代」が各地で行われています。









過ぎ行くものを懐かしむことも大切ですが、人は前に進んでいかなければいけないのですよね。




ちなみに、閉館記念ということで明治から現代にかけての新潟市を収めたパネル展が閉館日まで開催されています。
昔の新潟市


興味深い写真がたくさんありますので、閉館までに一度訪れてみることをお勧めします。






故きを温ねて新しきを知る。








今回はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さんの心に、爽やかな青空が広がりますように。