「あの日」の前の記憶へ? 悲劇の原子力

こんにちは。


数あるサイトからこのブログに訪問頂き、ありがとうございます。
拙い文章ですが、ご一読いただけたら幸いです。



ここでは6年前の2008年3月に、私が大熊、浪江、富岡に出張に行ったときの合間に撮影した写真を公開しています。


一覧はこちらです


今回の写真は公開すべきかどうか悩みましたが、もうここは二度と目にするすることはないでしょうから、ひっそりと、こっそりと公開することにしました。

前回ご紹介したヨークベニマル富岡店の道路を挟んだ反対側に、西洋風のおしゃれな建物があります。

実は、当時一番行きたいと思っていたところはここでした。




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ご存じだと思いますが、原発やダムなどが立地している自治体またはその周辺には、広く原子力行政や電源開発事業に理解を求めたりPRする施設があります。

そして、富岡町内に立地する福島第二原発をPRする施設が上記のおしゃれな建物、東京電力福島第二原子力発電所エネルギー館なのです。




※内部の写真のみとなります。

福島第二原発エネルギー館

福島第二原発エネルギー館


福島第二原発は4基の原子炉があり、4基とも事故を起こした福島第一原発と同じ「沸騰水型軽水炉」となります。現在は全基運転停止の状態です。

原子炉の上の方に人形があるのですが、こんなにデカイ原発で爆発があったと思うと・・・。



福島第二原発エネルギー館


原子炉建屋、格納容器等の壁の厚さを示した原寸大の模型です。

原発は「5重の壁」と呼ばれ、放射性物質を「燃料ペレット」で固め、「燃料被覆管」に格納、それらの集合体を「圧力容器」に格納し、更にそれを「格納容器」に収めて原子炉を構成、そしてその原子炉を覆うように、分厚いコンクリートと太い太い鉄筋でできた「原子炉建屋」が最後の壁となって外部に漏れるのを防いでいたのですが・・・。


これ以降のことはご承知の通りなので割愛いたします。


福島第二原発エネルギー館

水槽のようなものがあって、中で時々流れ星みたいにシュッシュッと光が見えて面白かったです。


福島第二原発エネルギー館

福島第二原発エネルギー館

福島第二原発エネルギー館

ベクレルやシーベルトなどが、3年後にニュースで飽きるほど聞くことになるとは・・・













福島第二原発は第一原発ほど深刻な事態には至りませんでしたが、文字通り「紙一重」の危険な状態だったと言います。




東京電力は、福島第一原発廃炉・廃止にする(現在は6基の原子炉全て廃止されています)と発表しましたが、この福島第二原発については何も発表がありません。

これは、「審査や手続きを終えられればまた再稼働ができる状態」ということを意味しています。




現在全国の原発で再稼働に向けた動きがあちこちで見られますが、「福島第二だけは・・・」と思う気持ちを持つのは、私だけでしょうか?





今回はここまでです。


最後までお読みいただきありがとうございました。


皆さんの心に、爽やかな青空が広がりますように。